余韻にひたる
「うさぎちゃんは、これから舞台袖までやってくるお姉さんたちに花束を
ひとつづつ渡さなくてはいけないのです。ドキドキ中のかわいい背中です」
お正月は、年末に撮影させていただいた発表会の写真を眺めながら
ゆっくりと後処理をしながら余韻に浸っていました。
会場でお会いした誰もが「暖かな発表会だったね!」と声を揃えていました。
発表会撮影後は、数日頭から音楽や照明が抜けきらず意識が分散されたような感覚が続くのですが今回の余韻はずいぶんと長く続いています。
踊り手さんのパワーは、会場では相当大きかった音響よりも
色鮮やかに彩ってくれる照明よりも、それを忘れてしまうくらいのパワーが
押し出されていて、その姿だけがきっちりと目に焼き付いています。
2週間ほど前のリハーサルにお邪魔した時、私が先生からいただいたプログラムのコピーを一生懸命横目を使ってのぞいていた「あやつり人形さん」は
誇らしげに首を少し傾けて、おしゃまな顔をしてポーズ写真を撮りにきてくれました。
リハーサルで私とお喋りしたことなんか全く覚えていません。
「今」が楽しすぎて、舞台でもキラキラの笑顔で猫になったりワルツを踊ったり。
過去の出来事なんて全くお構いなしに楽しそうに踊っている姿は、笑ってはいけないけれど、ちょっともう笑ってしまって。
幸せそうで楽しそうでよかったね、と思うのです。
さて、「うさぎちゃん」は。
本番はかなり袖に近いところにいますので、照明がほとんど当たりません。
「本番で撮ってあげられるかな」と心配だったのですが
横向きですが、その「勇姿」をおさえてあげることができました。
彼女にとっては「一大事」の出来事ですから!
お花を渡しきって舞台袖でほっとしたかしら?
その姿も見たかったな。
うさぎちゃんの初舞台は2年前、3歳のときでした。
リハーサルで会った時「前にも撮ってもらった!」と驚きの記憶力!
私は昨晩の夕飯を思い出すのにも何秒もかかってしまうのに!
もうしばらく先の納品まで。
もうしばらく余韻に浸りながら大事に作業を進めたいと思います。
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