ドキドキの感覚

ドキドキの感覚

夏の発表会を撮影をさせていただきましたお教室の先生から、嬉しいお言葉をいただきました。
その言葉が、あまり耳に慣れていないワードだったので
とても印象に残って、より嬉しくなりカメラマン皆で共有をさせていただきました。

「写真てこんなにも気持ちが引き戻されるものだっけ?」と。
当日のドキドキを再び感じていただけたそうです。

出演する生徒さんもドキドキですが、一番のドキドキは「先生」なのでしょうね。
先生のゲネプロでの厳しい視線や、終演後の笑顔やメイクをしている時の真剣な姿とか。
たくさんの生徒さんをまとめあげ、一つの舞台に仕上げる先生は
残念ながら客席から見ることができない、本番当日。
一月も経ってしまいましたが、少しでもその本番の日の様子を写真でお伝えすることができて
本当に嬉しく思いました。

少し物忘れの多い年齢となってきましたが
「ドキドキ」の感覚ってこの年齢となっても記憶に深く残ります。
最近の1番のドキドキは大人数の生徒さんの集合写真で平台の枚数を計算しているときのドキドキです。
「果たして時間内に行けるだろうか。。」のドキドキ。
これは毎回のこととして、舞台前の袖で感じた「ドキドキ」も。
今でもそのときのことを思い起こすとじんわりと汗がでてきます。

3年も前になりますが、初めてコンクールに挑戦したとき。
舞台袖で先生は寡黙、私は落ち着かず壁を向いていました。
結局袖から出るまでほぼ会話はなく、袖に立った時に先生が
「行ってらっしゃい」と背中を触ってくれたときのドキドキMAX。
足も震えてしまって力が入らなくて、頬は引きつってしまって。
お腹の下の辺りを「ぎゅっ」と掴まれたような感覚。
3年経っても鮮明に覚えてると言うのは、よっぽどドキドキしたんだな。。と笑ってしまいますが
また挑戦をしたい、と思う気持ちと「もうあのドキドキは耐えられない」と複雑です。

そのドキドキの感覚を捉えた写真と、舞台に一歩出たときの世界が変わった1枚と。
本番を見れないのは先生だけでなく、生徒さんたちもだから。
写真で少しでもその「ドキドキ」を思い出してもらえるように。

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