バレエコンクールの1日〜お土産付き〜
土曜日、はるばる金沢へコンクールの撮影に行ってまいりました。
4時に起きて、東京から金沢へ。金沢から北陸本線で小松まで。
1年に1度、6月は金沢へお邪魔させていただいてます。
いつもの舞台監督さん、「大黒が今日はグレーがかっている」
「灯りを12本プラスしたよ」「ホリは今日は黒だよ」とか。
専門的なことで、こちらにも大事なことを教えてくれる。
『そういえば昔見た公演で、ドンキホーテの1幕のホリが茶色で、2幕が黒だったことがありましたよ。』なんて伝えると
『お金があれば、うちもやるよ。なんでもできるさ!』と。
舞台の魔術師、ですから。一番に来て一番に帰る、舞台を作るのが日常のこと、だなんて。
なんて夢があるんだろう。。
お昼から審査が始まりました。
小さい子達のフロリナのヴァリエーションが続いて(あ〜私もやらなくっちゃ。。)
キューピッドや銀の精や。
だんだん手足が長くなってきて、フレーミングを変更してのびのびと踊る子達に心を持っていかれながらそしてみんな色が白くて美しいです。
寒い地の子達は、やはりちょっと色が白く可憐なイメージがあります。
大きなトラブルなく、私もその日に横浜に戻らなくてはいけなかったので時間をみながらステージ見ながら帰り支度をしていました。
そうそう!今朝一番早々にお土産をいただきました。
非売品の「バレエノート」です。
昨年のコンクールで「ロシアガラコンサート出場権」を獲得した子供達の「サンクトペテルブルク劇場」での公演記念ノート。
「カルメン」と「パキータ」の1ショットです。
中のページにもすかしが入っていてとてもかわいい。。
朝一番に受付にご挨拶に行った時に置いてあり、
「これ売ってるんですか?買いたい!」と
ぽろりと考えなしに言ってしまったのです。
スタッフさんが覚えてくれてたのか気にしてくれて
コンクールの責任者さんに確認してくださり、
そのあとわざわざ届けてくれました。
思わず言ってしまったことがずいぶん恥ずかしくなり、
とにかくお礼を言わなくては、と責任者さんを探し
トッツカマエテ、「余計なことを言ってしまったがために。。」とお礼を伝えると
「どんどん言った方がいいのよ!いいことあるから!」と言ってくださいました。
とても嬉しくありがたいことですが、いつもすみません。。
(でも、ちょうどレッスンノートがたくさんになってきたので
こちらにかえようと思います。嬉しい。)
(写真の方の)お師匠さんに「ノートもらっちゃたよ。。」と伝えると「サンクトペテルブルク劇場知ってるか?」と教えてくれました。
昔のロシアの貴族達が、自分たちが楽しむために小さな劇場を作った、と。
ステージも広くはなく客席数も少ない。たくさんの人に見てもらう、ではなく「限られた人」しかそこではステージを見ることができない
とても特別な空間だと。
(そういう「雑学」と言ったら叱られるけれど、その背景のお話が本当に豊富。)
帰りの新幹線。このノートとDVDプレーヤーを広げ、2年前の発表会のDVDを眺めていました。
今すっかりお姉さんになって踊っている子がとても小さく、社会人になったお姉さんもまだどこか幼く。
お久しぶりの懐かしい顔もその時のゲストの先生も。
みんな少しづつ歳を重ねて変化をしていて、私も嬉しいやら悲しいやらしっかりと変化をしているようだな。
客席会場の時に、不機嫌だったおばあちゃん。
1日撮影に合間におしゃべりをして、帰りはずいぶんご機嫌で見送ってくれました。
「おばあちゃん、私横浜から来たのよ」と朝話をすると「うそつけ!」と言われてしまいました笑。
杖をついてお孫さんにお祝い持ってきたのだ、という。
もっと前のほうで見たかったのに。それが不機嫌の原因。おばあちゃんごめんなさいね。
「また来年もくるからね、元気でね。」と、さよならしました。
1日でたくさんの人に会って関わって、満たされているのと力尽きたのと。
興奮しているのと無事に帰れる安心感と。
まとまらない頭のまま、2年前のずいぶんとおぼつかない「シルフィード」を見ながら横浜に帰りました。
すこ〜しは上達しているんだな、とちょっとほっとしながら。。
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